消息2月号委員長のモノローグ・組合運動はオモシロイ 佐賀県知事選 佐賀県だけの問題ではない  「委員長のモノローグ」を11月・12月号でお休みした。別に連載を打ち切ったわけではなく、12月14日の衆議員総選挙と1月11日の佐賀県知事選挙と立て続けに選挙の取組みがあって、モーレツに忙しかったため、書く時間がなかっただけだ。 候補者本人から直接要請  昨年12月16日の夕方、山口祥義(よしのり)元長崎県総務部長から、組合本部へ電話がかかってきた。「こういうこと(佐賀県知事選挙に立候補予定)になったから、松田委員長は佐賀県の組合の人をはじめ知り合い多いでしょう。俺のこと応援してくれるよう頼んで欲しい」と。即座に「良いですよ。私の方でできることはやってみますから」とお応えした。すぐに石橋正純佐賀県職労委員長に「明日、佐賀に行きますから」と電話して、翌17日朝、「白いかもめ」に1人飛び乗った。  佐賀県職労書記局には午前11時前に到着。石橋委員長はと問うと、書記さんが「来客中です」と。会議室をよく見てみると山口祥義氏本人が来ているではないか。勝手に会議室に入ると、山口氏が「ちょうど良かった。俺11時にまた別のところに行かないといけないから、松田さん、佐賀県職労の人たちに俺のこと(どういう男か)よく教えといて」と言って立ち去って行った。  石橋委員長に「隣の佐賀県の知事選挙まで出しゃばってきてすみません。私は、山口総務部長の時に長崎県職連合の書記長で、彼とは何回も交渉しているので、どんな人物かよく知っています。ざっくばらんな性格ですよ。相手の樋渡候補(前武雄市長)は、安倍自民党政権中枢の肝いりで出馬しており、今回の選挙で勝てば安倍政権に打撃を与えることができるし、それと長崎県の総務部長をされていたので長崎県のことも良く知っており、佐賀県と長崎県が連携していろんな問題も、彼だったら解決策を出せるんじゃないかと思っています。そういう意味で佐賀県知事の選挙ですが、長崎県にも大いに影響があるので、ぜひ山口さんを支援して欲しい」と要請した。石橋委員長は「相手の樋渡候補が知事になったら、大変なことになると思っています」と。その日はそのまま長崎に帰った。  長崎から、山口氏に電話、「部長(私は山口氏をそう呼ぶ)、リーフレットはあるんですか」と聞くと「あっそれ、それね。やっぱり要るよね。えっ、あーそう、19日に出来るって言っている」と隣の人に聞いている様子。「その日に、リーフレット取りに来ますから2、000部ほど用意していてください」と話して切った。  19日朝、今度は車で高速を飛ばして佐賀市へ。事務所の人からリーフを受け取り、その後は一路福岡市へ向かった。午後3時頃福岡県庁到着。福岡県職労の角田昭彦委員長代行・野田和之書記長と面談。野田書記長は「松田さん、福岡県職労も山口氏支援で頑張ります。相手候補が知事になったら、九州各県にどういう影響が出るかわかりません。福岡県職労の佐賀県在住者は300人以上います」と力強いお言葉をいただいた。 盛り上がりが対照的  12月25日、佐賀市・龍造寺八幡宮で、山口祥義さんの出陣式。長崎県職連合から私と押方秀之書記。本村和博自治労長崎県本部委員長が参加。たぶん600人は超えていた。横尾俊彦多久市長の名演説に聞きほれた。佐賀神社であった相手候補の出陣式も見にいった押方書記が「委員長、樋渡候補の出陣式には山口候補の3分の2ぐらいしか来ていませんし、自民党佐賀県連の会長の演説もあんまりやる気を感じませんでした」との報告。まずまずの滑り出し。  12月27日、今後の個人演説会含めてスケジュールを知りたくて、また1人で佐賀市の山口祥義後援会事務所へ。山口さんの叔父さんと名乗られる鹿島の「島ノ江さん」と意見交換。しかしスケジュールは分らなかった。 12月29日、奥さんが佐賀県出身の岩永和幸非常勤労組長崎分会長(元長崎県病院労組副委員長)と再度、後援会事務所へ。この頃になると山口候補の1月の個人演説会の日程も固まってきた。 佐賀県職労の勇気と決断  年明けて1月4日、3度目の後援会事務所へ。今度も「島ノ江さん」と意見交換。「3日の伊万里と武雄の個人演説会でも500人以上来ていて、かなり追いついています。今日の唐津の個人演説会もかなり入ると思います。もう少しで背中を捉えられます」と。なかなかいい調子だが、本当に追いつけるだろうか。  私は、長崎県職連合組合役員を通じて佐賀県民に親戚・知人がいる人に働きかけていた。また長崎県職連合だけでなく、県平和運動センター・自治労県本部や県教組・情報労連の皆様にも、佐賀県の当該組合への働きかけもお願いしてきていた。ただ如何せん外人部隊であり、主力は何と言っても佐賀県労組の動きにかかっている。  1月5日に川路勝佐賀県職労書記長(長崎県南島原市南串山町出身)に情勢確認のため電話。「松田委員長、明日から佐賀県職労として、山口候補を支援していこうと思っています」と旗幟を鮮明にしていただいた。その勇気と決断に心から感謝した。 首長選(知事・市町村長選)で、そこの職員組合が一方の首長候補の支援を打ち出すのは極めて難しい。何故ならば、支援する候補の相手方が当選した場合のリスクが極めて高いからであり、下手をすると職員組合が潰されてしまうからである。2010年2月の長崎県知事選挙での長崎県職連合の対応が物語っている。  当時は民主党政権で、民主党長崎県連は元農水官僚の橋下剛氏を擁立した。自民党・公明党は当時の中村法道副知事(現知事)を擁立。長崎県職連合は県職員が出馬することもあり「自主投票」。 出口調査から「山口」勝利確信  1月8日、佐賀市民文化会館で山口候補の総決起集会。岩永和幸さんと2人で参加。2、500人を超える支援者が集った。ここで山口候補の江美夫人が泣きそうな顔で必死にお願いされている姿に感動を覚えた。また軍事アナリストの小川和久氏(静岡県の参与)が、「ドクターヘリ」を日本に導入し、広めたのは山口候補であるとの話も大変興味深かった。  翌9日に佐賀県庁で朝ビラを配布するとのことで、岩永さんと私も参加した。大変寒い中、石橋委員長を先頭に朝ビラで組合員に対して、選挙への参加を呼びかけられていた同県職労役職員に深く敬意を表したい。  ビラ配りの後、1月9日・10日は金沢市へ。石川県職労のお招きで県職労労働講座及び新春のつどいに参加した。 11日選挙投票日。午後2時過ぎにマスコミの出口調査等から互角との情報。川路書記長に電話すると「松田さん、必ず勝ちますよ。佐賀県の公務員は全員山口さんに入れているはずですから」と。  当日午後10時20分頃、川路書記長から電話。 「後10分したら山口さんの万歳をします」と。