CTBT

包括的核実験禁止条約。
62年以来,非核保有国が核軍備競争を停止させるため,国連総会での締結を繰り返し要求してきたもの。
地下実験を認めていた部分的核実験停止条約(PTBT)より強力な抑止力効果を持っている。
94年から条約案作成のためのジュネーブ軍縮会議が開かれたが,インドが「この条約は公認核保有国5カ国による核不拡散条約(NPT)体制を維持,強化するためのもの」と主張し,まとまらなかった。
 そもそもこの締結は,核保有国がNPTを無期限延長する時に非核保有国に約束したものである一方,公認核保有国の核兵器の存続とそのさらなる開発にたがをはめることなく,核拡散防止をより厳しくするためのものであった。
そのために核保有国は,インドが禁止対象に含めることを要求した「核保有国がすでに開発し核兵器のさらなる高度化のために行っている核爆発を伴わない核兵器実験(未臨界実験)」を取り入れていない案を,96年国連総会で提案し,異例の手続きで採択された。
 しかし,この発効条件は核保有国5カ国,インドなど主要44カ国の発効という厳しいものがある。
CTBTを主導したのは米国であったにも関わらず,ブッシュ政権は議会に批准を求めず核実験再開の動きすらある。